2011/08/31

ドジョウ にょろにょろ 泳ぎ来て 凡人鈍牛 成らんことを

民主党代表選挙は野田氏で決まり、2日も組閣と言われています。自ら「ドジョウ」と、見た目や人気はないが泥臭い政治を目指しておられます。
幹事長を親小沢と言われる輿石氏を起用し、一見、小沢氏と妥協を図ったみたいですが、輿石氏は参議院議員、衆参ねじれを考えると絶妙な人事かもしれません。
野田総理は見た目の華やかさはないけど実務的には それなりの仕事をされるかもしれません。

総理に就任した時は殆ど期待されなかったけど、就任後は 地道な政治で支持率を上げたのが、20世紀最後の総理大臣、小渕恵三氏、また、1970年代から80年代という高度経済成長が終わり、安定成長の時代の大平正芳氏が思い出されます。

小渕氏も、 当時の自民党、総裁選で、凡人(小渕氏)、軍人(梶山静六氏、陸軍士官学校出身)、変人(小泉純一郎氏、後に総理大臣になりますが、その変人ぶりは有名)と揶揄され、一番平凡な候補者でしたが、総理になってからは課題であった景気回復に、総理経験者の宮澤喜一氏を当時の大蔵大臣に起用するなど、思い切った政策を実行されました。
そしてご自身の思いの一つに九州沖縄サミットを、しかし、 このサミットの年の春に病に倒れ無念の思いで総理を退陣。
また、大平正芳氏は記者会見や答弁の際に、まず、「ア~、ウ~」話をされるのと、見た目の雰囲気から鈍牛と言われるほど、華やかさのない総理でした、しかし当時の自民党の分裂騒ぎとなった40日抗争に耐え、衆参同時選挙を、その時に病に倒れ帰らぬ総理になりました。

野田総理は 50代とお若いので体力的には大丈夫と思いますが、総理の仕事は想像を絶する業務なのでタイプのよく似た先輩総理のようにならない事を願います。


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