2008/05/24

品格とエコで取引金儲け

地方への出張の多い私の趣味に地元の書店巡りがあります。ベストセラーが地域によって違ったり地元の歴史や風土を紹介する書籍を見つけるのが楽しみです。しかし、昨今、どこの書店に行っても「~の品格」という本があふれています。そのうち「品格の品格」といったタイトルが書店を征服するかもしれません。また、環境問題に関する書籍もよく目にします。
しかし、世の中は品格とはおよそ縁遠い人間が氾濫しています。先日も、飛行機で移動中、最近では別に珍しくもありませんが、携帯電話で会話をしている乗客がいました。客室乗務員の方が「携帯は電源をオフにして下さい。」とお願いすると、その客は「墜落する?」ととぼけるというか、完璧に逆切れ状態、ところがその乗客、飛行中は「~の品格」熟読していました。
「~の品格」を読むことが、いやその書籍を所有する事が品格と、とんでもない錯覚をしているのでしょう?環境問題も同様です。真剣に環境問題を考えるなら、我々は今より不便な生活をしなければなりません。
品格も環境対策も本来お金で買えるものではありません。

2008/05/19

ブランドに心乱れて舌が麻痺

少し前の話になりますが、某高級料亭Kがお客に出した料理を使い回ししていた事が問題となりました。また、このK、以前にも賞味期限の偽装問題でマスコミが大騒ぎをしていました。Kを弁護するつもりなど全くありませんし、過ちは償ってもらうのが当然ですが、この問題を少し見方を変えて見てみると今の世の中が映し出されます。

本来、高級料亭やブランドというものはそれなりの人物にふさわしいものです。おそらく使い回しされた料理を食べた客の中には、「さすがK、味が違うと」料理を褒め称えたのではないでしょうか?本当に舌のこえた方なら、Kも腕が落ちたなとか、少し味が違うと感じるのではないでしょうか?一体そんな客が何人いたのでしょう。本当の味も分からないものが、ブランドを妄信して高い金を払っている。現代社会はそういう世の中です。食べ物の話だけに辛口に仕立ててみました。